Trademark Guide No.03 |
|---|
Distinctiveness (2) :
|
| Trademark Basics |
Secondary Meaning (二次的意義）
Descriptive（記述的）な用語（マーク）は、使用の結果として識別力を得たことが証明されたとき、すなわちsecondary meaning（二次的意義）が証明されたときにのみ、商標として保護されます。
Secondary meaningはPrimary meaningに対する言葉。記述的な用語（マーク）の一次的な意味（primary meaning）が商品、サービスを記述（説明）することにあるのに対して、trademarkとしての意義、すなわちマークと単一の出所を結びつけること、及び商品を区別すること（まとめて識別力があること、と言い換えられる）、が二次的に備わっていることを示します。
Secondary meaningを証明するためには、直接証拠として顧客調査により実際に消費者が問題のマークが商標である（単一の出所を示すものである）と認識していることを示すことが最も望ましいですが、多大な費用がかかることやどのような調査が適当であるかなどの問題から、間接的な証拠（状況証拠）を提出することが多く行われます。このような状況証拠としては、下記に挙げるものがよく用いられます。
12/25/04
|
関連判決International Kennel Club of Chicago, Inc. v. Mighty Star Inc., 846 F.2d 1079 (7th Cir. 1988).
Facts
International Kennel Club of Chicago (“IKC”)は、犬のショーの開催者。American Kennel Clubの下部組織メンバーでもある。ドッグショーでは、来客者向けの犬関連のアイテムのベンダーにブーススペースを貸して収入を得ている。被告のMighty Starは、“International Kennel Club” の商標がついた犬のぬいぐるみを世界的に販売し始めた。 Holding IKCは、(1)保護可能なtrademarkであること、(2)被告の製品の出所(origin)についての「混同の可能性」、を立証する必要がある。 法廷は、まず、直接証拠として顧客調査がないことは、仮差止め命令の求めに対して、それ自体で致命的ではない、とした。 そして、IKCは、 (1)広告に関しては、IKCは純血犬のショーに興味のある人に注意深く向けられた広告を通じて、犬の愛好家の間に名声を発達し維持している (2)IKCに向けられた通信は、犬の愛好家が「International Kennel Club」という名前を見たときに、彼等が原告IKCを思い起こすという推論を指示するものを提供している (3)IKCは､その名前の下に、50年間以上続けて営業し広告している ので、「International Kennel Club」の名は、secondary meaningを獲得している、と判示。 Rock & Roll Hall of Fame and Museum v. Gentile Production, 134 F.3d 749 (6th Cir. 1988).
原告はMuseumの建物のデザインを”a unique and inherently distinctive symbol of the freedom ...”（「ユニークで本質的に識別力のある自由の象徴」）であるとして、trademark性を主張。ホールの写真メインのポスターを、被告デザイナーが作成、販売することは商標権侵害にあたると主張。
裁判所は、以下のように述べ、建物のデザインのTrademark性を否定。 「正当なTrademarkとして保護されるためには、Designation（名称）は、顧客にmerchandise（商品）のsource（出所）を特定させるというTMの機能を果たす、a separate and distinct commercial impression（個別の明確に認識できる商業上の印象）を、作り出さなければならない。」 「Museumの建物は、商品に関する個別の明確に認識できるマークとしての印象を与えるものではなく、むしろ商品そのものという印象を与える。」 「Museumの写真は、出所を特定するものと言うよりも、装飾的なものとしてより認識されるだろう」 12/25/04
|